工事の出面表とは?管理の目的や方法などを解説

工事の出面表とは?管理の目的や方法などを解説
工事の出面表とは?管理の目的や方法などを解説

工事の出面表とは?管理の目的や方法などを解説

出面表とは、工事現場でいつ・誰が・どのように働いていたかを示す表のことです。工事現場では必須のツールですが、書き方や意味などについてよく理解していない人も多いのではないでしょうか。本記事では、工事の出面表について、その目的や記載項目、管理方法などについて詳しく解説します。

工事の出面表を管理する目的

工事の出面表とは、現場で働く作業員の作業日数表のことで、現場の安全性・コスト・労務状況を見える化するのが目的です。ここでは、安全管理・コスト管理・労務管理の3つの視点で、その目的を詳しく解説します。

安全管理

1つ目の目的は安全管理です。建設現場ではさまざまな作業が日々行われており、誰がどの作業を行っているかを正確に把握しておくことが安全確保の第一歩です。出面表に出勤・退勤時間や作業時間を記録することで従業員の労働時間を把握し、管理できます。また現場責任者が作業員の配置や出勤人数を把握し、作業の人員バランスや危険な作業に関わる人数の制限などを適切に管理できます。災害発生時には、出面表を記録しておけば、その場に誰がいたかを確認する手がかりとなり、迅速な安否確認にもつながる点も、出面表の役割のひとつです。

コスト管理

2つ目の目的はコスト管理です。工事における人件費は、材料や機械と同じく大きなコスト要素であり、出面表により何人がどの作業で何時間従事したかを記録することは、原価計算やコスト管理の精度向上に寄与するとされています。また外注業者との出来高生産を行う際にも、出面表を正確に作成しておくことで、費用発生を正確に捉えられ、業者との信頼関係構築につながります。

労務管理

3つ目の目的は労務管理です。労務管理とは、従業員の働き方に関する情報を管理する業務です。労務管理を行う際には、労働基準法によって、労働者名簿、賃金台帳、出勤簿を作成することが義務付けられています。出面表は、この3つの帳簿を作成するために必要な情報を日々記録するものであり、労務管理において重要な役割です。また、作業員一人ひとりの勤務日数や残業時間を正確に記録することで、過重労働の防止や休日出勤の管理が容易になります。

工事の出面表に記載する内容

出面表では、現場でいつ・誰が・どのように働いているのかを明確にするため、一般的には以下の項目を入れて作成するのが基本です。

現場名

出面表の最上部には、工事現場の名称や工事番号を記載します。企業は基本的に複数の現場を同時に担当していることも多く、どの現場の出面表であるかを明示しておくことが重要です。

氏名

出面表には氏名を記入する欄を作成します。できれば現場代理人と担当者の名前を記入できる欄を別に作りましょう。この際、記入は必ずフルネームで記載し、従業員、日雇い、外注など雇用形態にかかわらず、全員漏れなく記載することが重要です。工事現場は人数も多く、苗字だけでは個人を特定できないケースもあります。氏名を正確に記録しておくことで、万が一事故が発生した場合にも、迅速な本人確認が可能です。

職種

職種を記入する欄も作成します。職種欄には、各担当者が当日行った業務内容(型枠工、設備工など)を明記します。職種を記録しておくことで、現場ごとにどの作業にどれくらいの人数が割り振られているかを把握することができ、人員の稼働状況が確認できます。特定の工程で人数不足が発生しているなどの状況も把握できるので、その後の対策も迅速に行えるでしょう。

労働形態

労務形態とは、正社員・契約社員・協力会社・一人親方などの区分のことです。雇用形態ごとに、通常労働や休日労働、時間外・深夜労働などの取り決めが異なります。こうした違いを正確に把握するためにも、出面表への記載が重要です。労務形態を記載しておくことによって、労働条件の違いを明確にでき、社会保険の状況や雇用契約の適正管理につながるでしょう。

勤務日

勤務日は、従業員が実際に稼働した日付や勤務時間を記録する項目です。作業日ごとに天候や作業内容も合わせて記載しておくことで、工程管理にも使えます。また日毎の作業時間を累計していくことで、労働時間の上限規制に対応するデータとしても活用可能です。

工事の出面表を管理する方法

工事の出面表の管理方法には、主に「紙媒体」「エクセル」「専用のソフトウェア・アプリ」の3つの方法があります。ここでは、それぞれの特徴と注意点を見ていきます。

紙媒体

紙媒体はその名の通り、紙に直接記入し出面表を作成する方法です。古くから使われている方法で、現場に出入りする作業員が毎朝署名し、現場監督が確認する方法が一般的です。手書きは誰にでもわかりやすく、導入コストもほとんどかからないため手軽ですが、記入漏れや集計ミスが多くなり、データとしての活用も難しいのがデメリットです。また過去データの保管やデータの共有が難しく、災害時の汚損・紛失リスクもあるため、現在ではあまり使われない手法になっています。

エクセル

エクセルでの出面表作成は、現在、多くの現場で採用されている方法の一つです。エクセルでの作成は、パソコンが一台あれば管理が可能な手軽さが最大のメリットです。Web上にはテンプレートも豊富に提供されており、マクロなどを活用すれば集計効率も良くなり、労務・原価の集計などの事務作業も効率化できます。ただし、担当者が都度入力する必要があるため、手書き同様に入力ミスやデータ共有の遅れにつながるケースもある点はデメリットです。また、複数現場にまたがり人数が多くなってくる場合は、ファイルの統合や管理が複雑化しやすく、管理が煩雑になるケースもあります。

専用のソフトウェア・アプリ

出面表の作成で最もおすすめなのが専用のソフトウェアやアプリを活用する方法です。最近では建設業向けの出面管理専用のシステムも普及し始めています。これらのシステムでは、スマートフォンやタブレットから直接作業員が出面を入力でき、現場代理人などの管理者もリアルタイムで勤怠・原価・労務情報を管理することが可能です。自動集計やCSV出力、労務システムとの連携も簡単にでき、現場と管理の情報共有もスムーズになるなど、メリットは多くあります。クラウドシステムの場合は月額利用料が必要になるなど、コスト面の負担は大きくなるケースがほとんどですが、業務の効率化や情報の精度向上が見込めるなど、それを補ってあまりあるメリットのあるものといえるでしょう。

まとめ

本記事では、工事の出面表について、その目的や記載項目、管理方法について詳しく解説しました。出面表は単に作業員の勤怠状況を管理するだけでなく、工事全体の進捗管理や労務管理にも役立てられる、工事において重要なものです。その作成方法は手書き・エクセルなど手軽な方法もありますが、専用のシステムの利用がおすすめ。作業員の入力したデータがリアルタイムで把握でき、さまざまな分析にも活用できるので、工事のスムーズな情報共有、進捗に貢献してくれるでしょう。株式会社ダイテックが提供する現場Plusなら現場作業を効率化する機能を多数搭載したシステムを月額1万円から利用できます。ワンタッチの入退場管理で、勤怠管理も負担なく行えます。出面表を含めた現場管理の効率化を検討されている方はぜひご検討ください。