工事途中で実行予算と工事原価の差異をチェック。すべての情報が紐付くので便利です。
創業から61年。自然素材の家づくりで地元での信頼を築いてきた山田建設様(神奈川県横浜市、山田一元社長)。約800組のOB顧客を管理しながら、大小あわせて月40件ほどの工事が常に回っている忙しい同社は、『工務店クラウド』を使うことで利益がなかなか確定しない工事のやり方を変えたいと考えたそう。工事台帳業務を手がける総務の山田有子さん、現場監督の山田崇広さんに話しを聞きました。

(株)山田建設
取締役 山田崇広様 総務 山田有子様

神奈川県横浜市

『工務店クラウド』導入のきっかけ

社長は常々「実行予算に対する工事原価(実際にかかった工事費用)の割合が工事途中でタイムリーにわかるツールがほしい」と切望していました。というのも、これまでは、すべての工事が終わるまで利益がどのくらい確保できたかを把握するのに手間がかかっていたからです。工事によって利益率や利益額にバラツキが出ないようにしたい――社長がまさに望んでいたことが『工務店クラウド』で可能になるとわかり、それまで使っていた見積ソフトのサポート終了を機に切り替えました。

工事原価照合の悩みを解消

私がエクセルで入力していた工事台帳は、工事原価はその都度把握できるのですが、実行予算と照らし合わせるとなると、かなり手間がかかりました。そもそも実行予算は工種別、工事原価は業者別に管理しているので、両者をパッと見比べても予算内に収まっているかどうかの判断ができないんです。その点『工務店クラウド』だと、基礎工事、木工事、屋根工事と自社の分類にしたがって工種設定できるうえ、各協力業者からあがってきた請求額を入力すると、それを工種別に振り分けられます。『工務店クラウド』で工事原価明細情報を出力して、エクセルで加工すれば、同一業者が複数の工種をまたいでいる場合でも、工事ごとの金額を「見える化」できてすごく便利です。

工事中に予算調整ができるメリット

社内では必要なデータをCSV出力して、オリジナルの表に加工して分析・検討用の資料に使うことも多い。たとえば、工期の延長や追加工事で予算を超える事態に陥っているなどの問題がタイムリーにわかるので、次の工事で調整したり、お客様に説明してご納得いただくことができます。とくに大規模改修だと、「壁や床を開けるまでわからない」の連続で見積もり通りにいかないことはしょっちゅうなので、工事中にその都度金額を確認して軌道修正できるしくみがあると安心感が違います。「終わってみたら赤字だった」という最悪のケースを避けられますから。

導入後の変化

つくづく感じるのは、個別に入力した情報がどんどん紐付けられていくクラウドのすごさです。当社は営業スタッフを置かず、2人の現場監督とそれをサポートする社内スタッフだけで月40件の大小工事をまわしています。なので、工事や顧客の状況をクラウドで細部まで共有できるメリットはかなり大きい。入力や管理のミスも減りました。たとえば、修繕レベルの小さなリフォームなどで同時期に多くの工事がはじまると、不規則なタイミングで工事番号をふることになり、どうしてもダブりや漏れが出やすくなります。クラウドで情報を紐付けできるようになってからはミスに気付きやすく、早い段階で修正をかけられるようになりました。

現場監督としての活用範囲は

ずっと現場に出ずっぱりなのですべての機能を使ってはいませんが、見積書や工事台帳を1カ所で見られるクラウドならではのメリットを感じます。出先で金額を確認したい場面があっても、いままでは会社に電話するか帰社後に確認するかの二択。
どうしても判断や回答が後手に回ってしまうので、その場で確認できるっていいですよね。
これから使いたいのは、工程表機能。
いまは現場監督ごとに違うフォーマットで工程表を作成しているので、改善したいと思っていたところです。見やすくて操作もしやすいので、すぐに馴染めるんじゃないかなと期待しています。