すべての業務を一気通貫で管理できて、数字に強い。
柴木材店様(茨城県下妻市)は材木屋として創業し52年目を迎えます。現在は事業の9割以上を建築が占め、自然素材・パッシブエネルギーを使った家づくりで、年間約30棟を手がける地域工務店。IT活用の最先端を行く金融業界から建築業界に転身した、柴修一郎社長に話を伺いました。

(株)柴木材店 代表取締役社長 柴修一郎様

茨城県下妻市

金融業界から転身

当社は1967年に祖父と父が材木屋として創業。52年目の現在は、事業の9割以上を建築が占める地域工務店です。私自身は高校入学時に家業を継ぐと決め、大学で経営を学び、銀行員を経て2003年に実家に戻りました。
当時、システム化が最も進んでいると言われたのが金融業界で、その対極にあったのが建築業界。ですから15年前に入社したとき、パソコンを操れるスタッフが2〜3人しかおらず、すべてのデータを紙ベースで作成・保管している実態にとても驚かされました。業務を効率よく回すうえで、IT化は不可欠——。そう考えた私はまず、OB客様宅をしっかり家守りし ていくための顧客管理システムの自社製作に着手しました。そして、市販の見積もりソフトを併用しながら、独自の管理システムを長年運用してきたのです。とはいえ、社内サーバの故障と 復旧手間、アップデートのたびに起こる不具合、コスト、市販ソフトとの互換性を考えると、運営は楽ではありませんでした。データの安全性を確保するためにも「いつかはクラウドに移行したい」という想いがずっとありました。

予実管理に使える一気通貫システムがほしい

私が求めていたのは、お客様との商談から契約、工程管理、実行予算、発注、経理まで、すべての業務を一気通貫で行えるシステムです。とくに、予実管理に活用できるものが必要でした。さまざまなシステムを検討するなかで、思い描いていたイメージに一番近かったのがダイテックのクラウドサービス。導入を決めたのは、確か2015年頃だったと思います。

全社員で使って一元管理 作業中案件の進度もわかる

このクラウドをどのように使っているか、簡単にお話しすると、まず資料請求やモデルハウスへの来場があった時点でお客様情報を登録。商談が始まったら「商談台帳」に記録し、契約まで進んだら「工事台帳」で管理します。商談時につくった見積をもとに実行予算を組んで、発注単価を決め、それと並行して工程表を作成。経理とも連携しているので、お客様に請求書を発行し、お振込があれば振込記録を台帳に残します。こんなふうに、社員全員が必ずクラウドにログインして仕事をするので、すべての情報を集約して一元管理することが可能です。商談の進み具合はもちろん、見積段階までいっている案件がいくつあるかなど、作業中の業務まで含めて会社全体を把握できるので、経営者としてはすごく助かります。

工務店の要望が詰まった数字に長けたシステム

『工務店クラウドEX』を私なりに評価すると、総合点・満足度はかなり高いと言えます。工務店の業務に必要な基本機能がしっかり詰まった、完成度の高いシステムです。なかでも数字に強いところ、見積から実行予算、発注までの流れが気に入っています。また、全国各地の工務店さんから出た要望を吸い上げてタイムリーにシステムに反映していくところもクラウドならではの良さ。我々が予期しないような改良・機能追加も多く、そのたびに利便性が上がり、「そうか、他社はこういう使い方をしているのか」といったポジティブな気づきを得られるのです。これは、予想外の副産物でした。導入当初は、個別カスタマイズに対応していないことに不安を感じていましたが、むしろ自社の業務をクラウドに合わせるほうがあらゆる面で効率的でメリットが大きいことに気づかされました。

働き方の課題もクラウドで解決できる

人口が減り、働き手が減り、働き方改革が進む今後は、なおさら業務の効率化・仕組み化が不可欠になってくるでしょう。その際に必ずしもITが必要なわけではありませんが、ITなしに効率化・仕組み化を実現するのが難しいのも事実。そこで当社では、『工務店クラウドEX』に続き、現場監督の仕事を効率化する『現場情報共有クラウド』の導入を始めたところです。時代のニーズに合わせて会社全体のレベルアップを図るためには、IT、とりわけクラウドとうまくつきあっていく必要があると思うのです。