1棟ごとの利益管理が簡単に。
情報を入力したり引き出す手間も減った。
住宅・屋根工事・太陽光発電の3つの事業部を手がけるカノウヤ様(福島県伊達市)は、営業スタッフを置かず、展示場をもたず、インターネットと紹介のみで新規顧客を獲得。樋口静克社長のフェイスブックだけで約1億円の売り上げを上げるというユニークな会社です。
将来的なスタッフの増員や新築需要の減少を見据えて「1棟ごとの原価管理をきちんと行いたい」との考えから『工務店向けクラウド』を導入しました。樋口社長と、屋根工事事業部の経理を担当する秋山容子さんにお話をうかがいました。

(株)カノウヤ 代表取締役 樋口静克 様 経理 秋山容子 様

福島県伊達市

現場ごとに利益管理がしたい

『工務店向けクラウド』を導入した一番の理由は、1棟あたりの利益管理をきちんとしたいと前々から考えていたからです。おかげさまで、次から次へとお客様からの問い合わせや依頼がくるので、1棟ごとの原価や粗利を細かく把握するのが難しい状況になりつつありました。「損してなきゃいいや」とか、月次決算の時にまとめて見て「あぁこのぐらいだったんだね」とわかることも。今後、社員数を増やしたいという構想もありますし、ずっと頼ってきたベテランの経理さんが65歳になったので、そろそろ経理業務を次世代に引き継ぐタイミングにきていました。

クラウドの時代になると確信

これまで見積や実行予算は、CADに搭載された簡易見積機能を使いつつ、メインは紙ベースで管理していました。帳票類を紙に頼ったままではいずれ限界がくる。そう思い、クラウド型のシステムを探していたときに『工務店向けクラウド』に出会ったのです。邸別管理ももちろん重要ですが、一方で会社経営では事業部全体の売上や担当者ごとの実績も把握しなければなりません。そうしたバラバラの情報を一元管理するならやっぱりクラウドがいい。これからの主流はサーバ管理型ではなく、どう考えてもクラウドでしょうね。使い勝手が違いますから。

既存データの出し入れが容易に

もう1つ導入の決め手になったのは、過去のデータを簡単に引き出せる点です。「去年やった現場はどんな図面だったか」「どこの業者に頼んだか」「どんな写真だったか」確認する場面は多々あります。保存方法・場所がバラバラだと探すだけでも手間がかかりますが、いまは必要なときに必要な情報をパソコンを開くだけでスッと引き出せます。ほかにも契約書や確認申請書、火災保険などの関連書類をまとめて保存しておけば管理しやすいはず。クラウドならではの魅力です。

見積、請求、原価計算に利用

導入して半年。使いこなすまでには至っていませんが、現時点ではおもに見積書、請求書、原価計算の機能を使っています。仕入れ台帳はまだ手書きで頑張っていますが、これも近日中にクラウド化する予定です。仕入れ台帳に関してはどうやったらこの負担を軽減できるだろうとずっと考えてきた作業なので、手書きの手間を省けるだけでも単純にうれしい。入力した情報が他のデータと紐付いくとよりメリットが感じられるそうなので、それも楽しみです。

全社での活用をめざして

いまは屋根工事事業部だけで使っていますが、いずれは全社的に活用したいと思っています。じつは当社の家づくりはちょっと変わっていて、「原価公開スタイル」を採用しているんです。仕入れや粗利もオープンなので、いわばお客様に出す見積書=原価管理票みたいなもの。見積・実行予算作成業務を『工務店向けクラウド』に切り替えたら、かなりの時短と省力化が実現できるはず。また、ゆくゆくは、事業部をまたいで情報を共有・管理し、社員の賞与にも反映するようなシステムに育てたいという構想もあります。

見込み客のランクアップにも

いまのところ紹介とウェブの集客だけで手いっぱいですが、今後は『工務店向けクラウド』の顧客情報を営業的にも活用してみたいと思っています。OB 客向けのメンテナンスのお知らせはもちろん、たとえば見学会来場者を開催日や開催場所ごとに管理してメールやニュースレターでランクアップさせていく、といった使い方もできるかもしれません。イメージが広がりますね。