使い始めて1年、粗利が3%改善しました。
佐藤工務店様(埼玉県上尾市)は、構造、温熱環境など表には見えない部分にこそ心を配り、「いい家」を50年近くつくり続けてきた地域密着型工務店。リノベーションやZEH、地域材活用、耐震診断などに熱心に取り組んできた佐藤喜夫社長が昨年目をつけたのは一元管理システムの『工務店向けクラウド』でした。導入以降、社内にうれしい変化が生まれていると言います。

(有)佐藤工務店 代表取締役 佐藤喜夫 様

埼玉県上尾市

導入のきっかけ

当社が『工務店向けクラウド』を導入したのは、工務店組織・JBN の仲間内の情報交換がきっかけでした。
すでに使っているメンバーが何人かいて、「見積が使いやすい」とか「メンテナンス管理に便利」といった声を聞き、それならうちもやってみようかなと。それまで当社では、スタンドアローン型の見積ソフトと工事台帳ソフトの2つを連動させて見積から原価管理までをまかなっていたんです。データ変換が面倒だったり、上書きや消去のミスが起こりやすいことに不満を感じながらも「こういうものだから仕方ない」と割り切って…。そうしたときに『工務店向けクラウド』の存在を知りました。じつは当初は、「クラウドにすると動きが遅くなるんじゃないか」とか「使いにくかったら困る」といった不安もありました。でも、いざ使い始めたら動作は軽いし、エクセルみたいで入力もしやすい。以前のようにソフトを2本立てで使うよりもかなり楽なので、切り替えて大正解でした。

小工事でも利益の把握が大事

大きく変わったのは、どんなに小さな工事でも見積をつくるようになったことです。工事の規模にかかわらず全工事で原価管理を意識するようになり、現場ごとの利益や請求漏れにすぐに気づけるようになりました。以前は決算時に初めて利益額がわかるため、「なんでこんなに儲かっていないんだろう?」と首をかしげることもありました。
振り返ると、以前使っていた見積ソフトは適当な見積額を入力してそこから原価を算出していたのですが、そもそも原価の捉え方が間違っていたことに気づかされました。

発注書で粗利が改善

また、発注書を発行するようになったのも『工務店向けクラウド』導入後の大きな変化です。おそらくそういう同業者さんは多いと思いますが、当社も1年前までは発注書とは無縁の会社でした。けれども、原価をおさえるためには発注書をつくり協力業者ときちんと契約を結ぶことが重要だと痛感するようになりました。たとえば、協力業者からあがってきた請求金額に納得がいかない場合。以前なら話し合いの場を設けてお互いに妥協できる金額になるまで調整をお願いすることが多かったのですが、発注書があればこれを解消できます。極端な話、着工時に発注書を提示すればそこで工事原価は決定したようなもの。きちんとした発注書があれば協力業者もその金額に合わせて請求書をあげてくれるようになります。おかげで粗利が3%くらい改善しました。

アフター対応にも活用

定期点検の時期や回数はあえて決めず、「何かあったらすぐに行きます」がお客様と佐藤工務店のお約束です。ただ、家って全然壊れないので(笑)、不具合の電話と言えばだいたいガスとか家電、設備機器類に限られます。このため、設備機器の品番を『工務店向けクラウド』に入力しておくとすごく便利です。不具合の電話を受けたら手元のパソコンやスマホを使って品番を確認し、私たちが急行するのか、メーカー対応が適切なのかを判断できますから。
あわてて行ってみたら当社とは無関係の工事だった、といった勘違いを回避することもできます。

移動中にも仕事が進む

そしてやっぱり、クラウドならではのメリットは外出先で使えることだと思います。いままでは外で書類仕事をするという発想がまったくなかったけれど、これはいいですよ。私は電車で都内に行く機会が多いのですが、MacBookを1台持ち歩けば移動中に見積をつくってメールで送ることもできます。当社はまだ『工務店向けクラウド』の核の部分しか使えていないのですが、このほかにも活用の余地はまだいっぱいあると思っています。現場で写真を撮影してクラウドにあげるとか、お金の出入りをもっと緻密に管理して粗利をあと1〜2%改善するとか、少しずつ進んだ使い方にも挑戦したいですね。